任天堂は6月18日、動画番組「Nintendo Direct」にて、新作ソフト「メトロイドプライム4 ビヨンド」の最新情報を発表した。発売時期が2025年に決まったことや、約2分尺のティーザー映像を公開。今回のNintendo Directの大トリを務め、番組を見ていたファンたちを大いに盛り上げた。
実は同作は17年に開催したイベント「Electronic Entertainment Expo」(E3)にて「メトロイドプライム4」として開発を発表したソフトだった。しかし、19年に開発体制のリセットを発表し、任天堂子会社の米レトロスタジオが開発を担当することに。以降新たな情報が公開されなかったという経緯がある。そのため、約5年の沈黙を破り発表された今回の最新情報は、ファン待望の続報だったというわけだ。
また、同じく今回の番組で発表されたスクウェア・エニックスの「HD-2D版 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」も、21年に開発が発表されて以降、ほとんど追加情報がなかった作品。そんな中、ドラゴンクエスト宣伝担当の公式Xは24年5月、同作に関する発表が間もなくあると“匂わせ投稿”(はっきりと明言せず、それとなく思わせるような投稿)をしていた。
このように、今回のNintendo Directは長らく情報が明かされていなかった作品に関するアナウンスなどもあり、多くのユーザーを盛り上げた。一方、メトロイドやドラクエ以外にも“Switch用ソフトとして開発を発表したが、現在まで音沙汰がない作品”があるのをご存じだろうか。
アニメなどの企画・制作を手掛けるブロッコリー(東京都練馬区)は2016年、ゲームソフト「うたの☆プリンスさまっ♪Dolce Vita」の制作を発表していた。「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの6周年を記念として発表された同作だが、24年6月現在で発売時期や詳しいゲーム内容などは明かされていない。
実はこの作品、当初は携帯ゲーム機「PlayStation Vita」の専用ソフトとして発表していた。しかし、19年に「諸般の事情」を理由としてVitaでの開発を中止し、Switchに移行していた過去がある。シリーズ初の恋愛シミュレーションゲームをうたう同作は、開発移行から間もなく5年がたつ今現在も、公式Webサイトで開発中のゲーム画面なども公開していない状況だ。
コロプラは18年、同社のスマートフォン向けゲームアプリ「白猫プロジェクト」のSwitch版として「Shironeko New Project(仮)」を発表。当初は20年中の発売を目指していたが、19年に同作の企画を見直すことを理由に発売時期が延期に。そこから約4年半がたつが、新たな情報などは公開されていない。
スマホ版の白猫プロジェクトは、7月にサービス開始10周年を迎える。コロプラではこれを記念し、リアルイベント「白猫フェス2024 -10th Anniversary-」を7月に開催予定。Switch版の制作発表から間もなく6年となるこのタイミングでの記念イベントで、果たしてSwitch版に言及するのか。注目が集まる。
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