クラウドに基づくソフトウエア開発ツールを提供する米GitLabが身売りを検討していることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。
同社の議決権のある株式の22.2%は、米Googleの親会社である米Alphabetがベンチャーキャピタル部門を通して保有している。
関係者によると、GitLabは投資銀行を交えて身売りのプロセスを巡る作業を進めている。同社の買収には、クラウドモニタリング会社の米Datadogを含む同業者が関心を示しているという。GitLabの時価総額は約80億ドル。
ただ関係者は、合意に至るかどうかも確かではない上、契約が締結されるとしても数週間先になると付け加えた。
GitLab、Datadog、Alphabetはいずれもコメント要請に返答していない。
GitLabのプラットフォームは、開発や運用、セキュリティを担当する部門が単一のツールを使ってソフトウエアを設計・管理できるようになっている。同社のウェブサイトによると、登録ユーザー数は3000万人余りで、Fortune100社の半分超が採用している。
GitLabの直近四半期決算は売上高が前年同期比33%増の1億6920万ドルと好調だった。だが同社は、ライバルの米GitHubを米Microsoftが2018年に買収したことを受け、価格競争に直面していると認めている。
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