さらに、両者共通の強化点として3つ挙げたい。
1つは「カメラ内アップスケーリング」。
ディープラーニング技術を使った機能で、撮影した写真に対して、縦横それぞれ2倍のアップスケールができる。高解像の写真を作れるほか、トリミングしてアップスケールすれば、強力なデジタルズームもできる感じか。これはJPEG画像に対してもOk。
もう1つ、ディープラーニングの応用として、ノイズを抑える「ニューラルネットワークノイズ軽減」も搭載。こちらはRAW現像時に行うものだ。
どちらも処理に時間はかかるが、より高い画質を得られるわざで、これを「カメラ内」で行えるようにしたのが特徴だ。
最後は「視線入力AF」。
EOS R3の同等機能より視線検出の読み出し速度も上がり、メガネをかけたときの検出精度も高くなっているというので、ぜひ試してみたい。
これでEOS R1/R3/R5 Mark IIと3モデルで視線入力が可能になった
EOS R1のデザインはEOS R3を強化した感じだ。
ただフラッグシップ機らしく、メディアはCFexpress Type-Bのデュアルスロットに(EOS R3はCFexpress Type-BとSDのデュアルだった)。
EVFの画素数は966万ピクセルに増え、OLEDのサイズも大きくなり、見やすくなった。
細かいところでは表面のテクスチャパターン。EOS R3のドットパターンから変更された。構えてみると、確かにグリップしやすい。
全体としては、電子シャッターメインでも常用できるレベルとなり、AFや連写、そして堅牢性に優れた過酷な環境でも過酷なスポーツの撮影もこなすフラッグシップ機になったということだ。
発売は11月の予定だ。ちょっと先。キヤノンオンラインショップでの予定価格は、税込みで108万9000円。いわゆる100万超えになった。
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