サイバー攻撃を受けてサービスを停止しているニコニコの栗田穣崇代表(ドワンゴ取締役COO)は8月2日、ライブ配信サービス「ツイキャス」が提供している「コメントを画面に流す(β)」について、事前に連絡を受けていないと明らかにした。画面上に流れるコメントを配信するシステムはドワンゴが特許を有し、2023年には類似した機能を「FC2動画」に採用した米FC2との裁判に勝っている。
栗田代表は「ニコニコが特許を有する『配信に流れるコメント』表示機能をツイキャスが実装したことについて、ご連絡はいただいておりません。ニコ生が利用できない間、ユーザーがお世話になっており、事前にご相談いただければ...と残念に思います。なおサービス再開まで法的アクションを取るつもりはありません」と自身のXアカウントで投稿。ニコニコのサービス再開後に何らかのアクションを起こす考えを示した。
指摘を受けたのは、配信アプリ「ツイキャス」に追加された「コメントを画面に流す(β)」。7月にニコニコ生放送のユーザーを含む一部配信者や視聴者の間で話題になった。
ツイキャスの設定画面には「期間限定」という文言と共に「投稿されたコメントを画面にランダムに流します。録画には表示されません。皆様が安心してご利用いただけるよう他社の特許等を調査の上で実装しております。このエフェクトは予告なく終了します」という説明があり、少なくとも特許の存在は認識していたことがうかがえる。
ITmedia NEWSでは、ツイキャスを運営するモイ(東京都千代田区)に対し、実装は問題ないと判断した根拠などを問い合わせている。
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