ニコニコの栗田穣崇代表(ドワンゴ取締役COO)は8月6日、自身のXアカウントでライブ配信サービス「ツイキャス」からコメントを画面に流す機能が削除されたと報告した。画面上に流れるコメントを配信するシステムはドワンゴが特許を持っている。
問題の機能は、ツイキャスの配信アプリに7月中に実装されたとみられる「コメントを画面に流す(β)」というエフェクト。栗田代表は2日にこれに言及し、「ニコニコが特許を有する『配信に流れるコメント』表示機能をツイキャスが実装したことについて、ご連絡はいただいておりません」などと指摘した。
ツイキャスの設定画面には「皆様が安心してご利用いただけるよう他社の特許等を調査の上で実装しております」という説明があり(削除済み)、少なくとも特許の存在は認識していたとみられる。しかし栗田代表は、この機能を法務部がチェックしたところ「特許侵害の可能性が高いという判断を得ています」としていた。
画面上に流れるコメントを配信するシステムはドワンゴが特許を有し、2023年には類似した機能を「FC2動画」に採用した米FC2との裁判に勝っている。ITmedia NEWSはツイキャスを運営するモイ(東京都千代田区)に当該機能を実装した経緯などについて問い合わせているが、6日午後7時までに回答は得られなかった。
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