この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS CodeBuildがiOSやiPadOS、macOSアプリなどのビルドに対応。Apple M2プロセッサ/macOS 14マシンのビルド環境を自動プロビジョニング」(2024年8月20日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Services(AWS)は、AWS CodeBuildでmacOS上でのビルドとテスト環境に対応したと発表しました。
AWS CodeBuildはAWSがビルドサーバの環境構築や管理、アップデートなどの作業をしてくれる、コードのビルドとテストをマネージドサービスとして提供するサービスです。
GitHubやAWS CodeCommmit、Amazon S3などをソースとして、Java、Python、Node.js、Ruby、Go、Android、.NET Core for Linux、Dockerのビルドとテストが可能です。またビルドサーバの台数を自動的にスケールさせる機能によって、ビルドの待ち時間を効率的に削減できます。
今回発表されたAWS CodeBuildのMacアプリケーション対応は、ビルドサーバとしてApple M2マシンにmacOS 14 Sonomaがインストールされた環境でのビルドとテストに対応したものです。
これによりmacOS上でビルドするiOSやiPadOS、watchOS、tvOS、macOSに対応したアプリケーションのビルドとテストがAWS CodeBuildで可能になります。
AWSは以前からAmazon EC2ではMacのインスタンスを提供していたため、このMac上にユーザー自身でビルド環境を構築することによりAWS上でmacOS上のビルドは可能でした。しかしAWS CodeBuildがmacOS上でのビルド環境に対応したことで、そうした手間が大幅に省けることとなります。
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