米Google傘下のYouTubeは9月18日(現地時間)、クリエイター向け年次イベント「Made on YouTube」で、複数の新機能を発表した。本稿ではそれらを簡単に紹介する。
Google DeepMindのAI動画生成モデル「Veo」をショート動画に統合することで、高品質の背景や6秒間のクリップを生成できるようにする。背景は間もなく、6秒動画は来年初頭に利用可能になる見込み(関連記事)。
アナリティクスの「インスピレーション」タブを生成AIで強化し、動画のアイデア、タイトル、サムネイル、アウトラインなど、本格的なプロジェクトに落とし込めるような提案をキュレーションできるようになる。
「Communities」は、クリエイターがファンや視聴者と交流するための新しい専用スペース。チャンネルに組み込まれたDiscordサーバのようなものだ。
従来は動画のコメントスペースで交流できたが、communityでは視聴者も自分の写真などを投稿できる。
「Community Hub」は、YouTube Studioのコメントタブがアップグレードされたもの。「AI enhanced comment reply suggestions」が追加されることで、コメントが多く寄せられるクリエイターのために、クリエイターのスタイルに合わせて調整された返信の下書きが提示される。
昨年の年次イベントで発表した、生成AI採用のオリジナル言語から他言語への自動吹き替え機能の対応言語に、フランス語やイタリア語などを追加する。(日本語についてはまだ不明。)
「Hype」は、クリエイターを応援する「いいね」ボタンの拡張版のような機能。視聴者は、本当に気に入った動画の「いいね」をクリックした後で「hype」することで、クリエイターを新しいリーダーボードに載せることができる。
「Jewels」はショート動画のライブ配信でクリエイターを応援する投げ銭のような機能。視聴者は用意されたJewelを使って動画に反応を示し、これによりクリエイターに収益が入る。
テレビ画面でのYouTube視聴が増加していることを受け、コンテンツをシーズンやエピソードに整理してチャンネルページに表示できるようになる。
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