仏Ubisoftは日本時間の9月26日、PC(Steam)やPS5などに向けた新作ゲーム「Assassin's Creed Shadows(アサシン クリード シャドウズ)」の発売を2025年2月14日に延期すると発表した。当初は日本を含む全世界へ向けて11月15日に発売する予定だった。
ゲームの公式Xアカウントで文書を公開した。これによると「本作は、2人の個性的な主人公(弥助、奈緒江)の目を通して、豊かな体験ができる野心的な作品です。しかし、私たちは、この体験に磨きをかけ、洗練させ、主要な機能のいくつかをさらに押し進めるには、もっと時間が必要だと考えました」と理由を説明している。
これまでの予約注文については返金する。また今後、予約した人には最初の拡張コンテンツ(DLC)を無料で提供するという。
「この決定は、特に封建時代の日本にインスパイアされたアサシンクリードゲームを辛抱強く待っていた方々にとって、残念なニュースであることは理解していますが、私達はこれがゲームやプレイヤーにとって最善であると心から信じています」(Ubisoft)
アサシンクリード シャドウズは、今年5月に公開した予告編で、主人公の1人が実在した黒人の「弥助」であることが明らかになると、選定にポリコレ的な思想を感じとった海外ユーザーから批判が殺到。さらに開発スタッフがインタビューで時代考証に自信を見せる一方、トレーラー内に違和感のある描写が多かったことなどから日本でも物議を醸した。
その後もUbisoft側の誤った歴史認識に基づく言動や、コンセプトアート内で見つかった画像の無断使用などもあり、国内外で度々話題に。7月下旬にはUbisoftが謝罪文を公開している。
なお、26日に開幕した「東京ゲームショウ2024」(幕張メッセ、26〜29日)では日本支社のユービーアイソフトがオンライン出展などを見合わせると発表している。
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