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「目を覚まして……」──ゼルダ姫が優しく起こしてくれる「Alarmo」使ってみた 任天堂の“高級目覚まし時計”の実力は?(2/3 ページ)

» 2024年10月17日 19時00分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 アラーモの動き感知機能を使うには、ベッド周りの情報が必要らしい。具体的にはベッドサイズや、ベッドとの距離、アラーモを置く位置などだ。また、ベッドより高い位置に置く必要もあるようで、ベッドよりもやや低いサイドテーブルを使っていた記者は、使っていない眼鏡ケースをアラーモ専用の土台に使った。

アラーモはベッドより高い位置に置く必要がある

 位置を決めた後は、実際にベッドで寝てうごきセンサーのテストが始まる。それを終えるとアラーム音と起こし方の設定へと移った。

 アラーモは、「スーパーマリオ オデッセイ」や「ピクミン4」など5つのタイトルから7シーンの音、全35種類のアラーム音を収録している。早速、選ぼうとしたのだが、どうもアラーム音の試聴はできないようだ。

 これには正直「なんで?」という気持ちになった。一応アラーム音の名称は出るため、ゲーム音楽に詳しい利用者ならそれだけで分かるかもしれないが、全員がそうとは限らない(記者は詳しくないので名称だけでは分からなかった)。それにどの音なら起きられそうか実機で確認したいユーザーも多いだろう。

 ひとまず初日は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(ブレワイ)から「冒険のはじまり」というアラーム音を選択。この音源は公式Webサイトで試聴でき、それによるとブレワイのヒロインであるゼルダ姫が「目を覚まして……」と呼び掛けてくれるらしい。起こし方については、音量が標準的である「しっかり起こすモード」を選んだ。

アラーム音設定画面 試聴はできない

 ここまででチュートリアルは終わりのようだ。長くなったが、早速アラーモをベッドの近くに置き、寝てみることにした。

アラーモとの初めての夜

 アラーモには「おやすみサウンド」という機能がある。これは設定した時刻に入ると、眠気を誘う音楽が5分間流れるというもの。設定したアラーム音によって変化するようで、ブレワイを選んだ場合は「パチパチ」と、たき火をしている音が流れ、アラーモの画面ではブレワイの主人公・リンクがたき火している様子も写った。

 部屋を暗くすると、アラーモのモニターも暗くなる。しかし、寝返りをうちアラーモの画面を見ると時刻が読める程度に明るくなる。どうやらここでも、うごきセンサーが働くようだ。記者は部屋を真っ暗にしないと寝れないため、ややうっとうしく感じたが、目をつぶり画面をなるべく見ないようにした。

センサーが働き、画面が明るくなる

 そうこうしているうちに、気が付けば眠りに落ち、あっという間に朝がやってくる。

「目を覚まして……」 ゼルダ姫のささやきを無視し続けると……

 「目を覚まして……目を覚まして……リンク……」──17日の朝はそんな声で目を覚ました。優しくささやくようなゼルダ姫の声であったが、無事に起きることができたようだ。意識が戻り、ベッドの上でもぞもぞと動いているうちに、アラーム音は勝手に止まってしまった。どうやら、これが任天堂の言うところの“触れずに使える”ということらしい。

アラーム時刻になると、ダイヤルボタンが発光する

 しばらくベッドから離れずにいると、ちょっとした動きも感知し、画面上にいるリンクが「ハッ!」「へッ!」などと声を上げて、動く様子を確認できた。また、動かずしばらくじっとしていると「目を覚まして……」と、ゼルダ姫がまた優しく訴えかけてくる。

 アラーム音が鳴ってから20分間、ベッドから離れずにいたところ、アラーム音が変化した。優しかったゼルダ姫は去り、敵キャラクター・ガーディアンの登場音が鳴り響いた。プレイヤーをロックオンし、レーザーで攻撃してくる(音を大音量で流す)ため、観念してベッドから離れると、リンクがガーディアンを討伐し、アラーム音を止めてくれた。

 このように、アラーモでは20分間ベッドから離れないとアラーム音が激しい音に変化する仕様がある。また一度ベッドから離れた後も、1時間以内にまたベッドに戻ると、ゲージがたまり一定値を超えると、アラーム音が再度鳴る。つまり、アラーモの前で二度寝をするのは非常に困難ということである。

 余談だが、ゼルダ姫の姿を動画に残そうとスマートフォンを構えたのだが、少しの動きでもアラーム音が止まってしまう仕様のため、これが結構難しい。寝ぼけた状態のまま、なんとか頑張って撮影したつもりだったが、とてもお見せできるような映像にはなっていなかった。そのため、昼頃に別撮りでアラーム音を撮影したので、どんな風にアラーム音が鳴るか気になる人はそちらを確認してほしい。

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