GIMP開発チームは11月6日、無料の画像編集ソフト「GIMP 3.0」のRC版をリリースした。ユーザーインタフェースをはじめ、色管理や非破壊編集などの機能をアップデートしたという。2004年リリースの「GIMP 2.0」以来、20年ぶりの大型アップデートを目指す。
RC版とは、リリースの候補版のこと。「GIMP 3.0として完成している」が、リリース前にユーザーにテストしてもらうことで、バグなどがないかフィードバックを得ることを目的とする。
RC版では、色管理機能「Color Space Invasion」を改善。前回リリースからのバグを修正すると同時に、表示される色の値ができるかぎり正確であることを確認。「GIMP 2.10」以前のバージョンで作成したファイルを3.0で開くときも正確にレンダリングできるよう、レイヤー機能も見直したという。
その他、GUIツールキットに「GTK 3」を採用する他、画像処理エンジン「GEGL」「babl」のアップデート、64bit/ピクセルのビットマップ画像のサポート、Public APIの改善、非破壊フィルターなど非破壊編集の強化、Photoshop/Sketchbook形式のレイヤーを持つTIFFファイルの読み込みなどに対応。ロゴやソフト起動時の導入画面、UIアイコンなども刷新した。
RC版のユーザーから報告のあったバグを修正後、GIMP 3.0としてリリースする。予定日は非公表だが、開発チームは「できるだけ早く、ソフトが十分に安定したタイミングでリリースしたい」としている。
GIMPはオープンソースで開発されている画像編集ソフト。無料で利用でき、多機能であることが特徴で、1996年のリリース以降、アップデートを継続している。
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