仏AI企業のMistral AIは11月18日(現地時間)、AIチャットbot「Le Chat」にWeb検索機能や画像生成機能を追加し、新マルチモーダルAIモデル「Pixtral Large」をリリースしたと発表した。Le Chatのβ版は無料で利用可能で、日本語もサポートする。
米OpenAIの「ChatGPT」に最近追加されたWeb検索機能と同様に、チャットバー(AIへの指示を入力する欄)にテキストを入力し、Web検索アイコンを選択して送信すると、Webコンテンツに基づく回答が表示される。
「Canvas」はChatGPTの「Canvas」に似た、新しいUI(ユーザーインタフェース)。Mistralは「会話を超えてアイデア創出に進む必要があるときに、チャットウィンドウにポップアップ表示される新しいUI」と説明する。チャット形式でのやり取りに限定されずに、コンテンツを直接変更、編集、変換できる。
同日発表の「Pixtral Large」によって大規模で複雑なPDFドキュメントや画像を処理して、分析や要約が可能になったとしている。ドキュメントをチャットバーに添付することで、グラフ、表、図、テキスト、数式、方程式など、基本的にドキュメント全体に関する洞察が得られる。
独Black Forest Labsの画像生成AIモデル「Flux Pro」を採用したことで、チャットバーから直接画像を作成できるようになった。
Le ChatのPDFや画像分析に採用されているPixtral Largeは、7月に発表した「Mistral Large 2」をベースに構築した124Bオープンウェイトマルチモーダルモデル。テキスト理解に優れ、ドキュメント、グラフ、画像を理解できるとしている。Le Chatで利用できる他、APIも提供している。
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