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Mistral AI、スマホでも使える新AIモデル「les Ministraux」リリース

» 2024年10月17日 11時12分 公開
[ITmedia]

 仏AI企業のMistral AIは10月16日(現地時間)、デバイス上でのコンピューティングとエッジユースケース向けに設計された最先端モデル「les Ministraux」を発表した。APIをLa Plateformeで利用可能だ(価格は記事末)。

 「Ministral 3B」と「Ministral 8B」という2つのモデルで構成する。100億パラメータ未満のカテゴリにおいて、知識、常識推論、関数呼び出し、効率性の面で「新たな基準を打ち立てた」としている。

 Gemma 2 2B、Llama 3.2 3B、Llama 3.1 8B、Mistral 7Bとの比較(画像:Mistral AI)

 どちらのモデルも最大128kのコンテキスト長をサポートし、Ministral 8Bは、より高速でメモリ効率の高い推論のための特別なインターリーブスライディングウィンドウアテンションパターンを備える。

 ユースケースとしては、デバイス上での翻訳、インターネットに接続しないスマートアシスタント、ローカル分析、自律型ロボット工学などが考えられる。「Les Ministrauxは、こうしたシナリオに計算効率が高く、レイテンシの低いソリューションを提供するために構築された」という。

 Mistral AIのクラウドプラットフォームLa Platformeでの利用料金は、Ministral 8Bは、出力/入力トークン100万個当たり10セント、Ministral 3Bは、出力/入力トークン100万個当たり4セント。

 セルフデプロイでの使用については、Mistral AIに連絡して商用ライセンスを取得する必要がある。

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