メルカリは11月21日、すき間バイトのマッチングサービス「メルカリ ハロ」について、求人内容の審査・監視体制を強化すると発表した。「疑義があるものについては掲載を保留し求人者への確認を行う」という。
メルカリは、求人者(事業者)審査では「メルペイ」や「メルカリShops」で培った加盟店審査の知見を活用できるとし、その上で、1)新規求人すべての掲載前の審査、2)求人の内容が更新された時の再審査、3)専門スタッフとシステムによる24時間365日の不正求人の検知を実施しているとアピールした。
求人内容の審査では、専門スタッフが社内基準に則り確認し、疑義があるものについては掲載を保留し求人者への確認を行う。求職者、求人者双方の問い合わせを受けるカスタマーサービスも専門スタッフが対応するという。
また年内をめどにAIを用いたリスク検知システムを稼働させるなど、審査体制を強化する。「これまで以上に安心安全な利用環境を構築するとともに、万が一、違法・有害な業務等の不適切な求人を検知した場合には、関係当局や警察などとも連携し、捜査に全面的に協力する」としている。
すき間バイトを巡っては、いわゆる“闇バイト”の入り口になるという懸念から、マッチングサービスを提供する事業者への風当たりも強くなっている。メルカリは、10月下旬に中小事業者や個人事業主でも求人を掲載可能にしており、今回の発表はそれを不安視する声に対し、取り組みをアピールする狙いがありそうだ。
また11月上旬には競合のタイミーが求人内容を「勤務日までに」全件チェックすると表明し、SNSなどでは「遅い」などと懸念する声も上がっていた。
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