アマゾンジャパンに公正取引委員会が立ち入り検査をしたと、11月26日に複数のメディアが報じた。同社が運営するECプラットフォーム「マーケットプレイス」において、商品を出品する業者に対し、値下げを強いた疑いがあるという。
マーケットプレイスでは、複数の業者が同じ商品を扱う場合、商品をカート入れるボタンなどがある「カートボックス」に1事業者の商品のみを優先的に表示し、その他はまとめて別の位置に表示する。
アマゾンジャパンは、出品業者に対し、商品を「カートボックス」に表示するための条件として、他の通販サイトと比べ「競争力のある価格」であること提示。値下げを要求した他、商品の在庫管理や発送を代行する同社の物流サービスの利用も強いていたという。
こうした行為が、独占禁止法で禁止されている、優越的地位の乱用や拘束条件付きの取引にあたるとして、公取委は調査を進めるとしている。
なお、アマゾンジャパンでは、大型セール「ブラックフライデー」の先行セールを27日から開催予定としており、こちらへの影響については特にアナウンスされていない状況だ。
【訂正履歴:2024年11月27日午後17時 記事掲載当初、マーケットプレイスについて「ECサイト」との記載がありましたが、正しくは「ECプラットフォーム」でした。訂正します】
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