SNSに関連するセキュリティ事業を手掛けるイー・ガーディアン(東京都港区)は11月28日、1月30〜10月31日の期間中、Xで最も多く呟かれたフレーズ「SNS流行語大賞2024」を発表した。多く呟かれたフレーズをランキング形式で発表した他、「漫画・アニメ」など、カテゴリー別の流行語も決定した。同社は毎年、同様の調査を行っているが、2024年は “瞬間的に話題となったワード” が上位にランクインしたという。
全体の1位となったのは「猫ミーム」(280万7354件)だった。猫ミームは、軽快な音楽に合わせて猫が踊る動画によって、日常的なエピソードを表現するコンテンツ。特にショート動画で話題になった。調査によると、全体の投稿件数の約8割(約230万件)が1月〜3月の間に集中しており、短期間で爆発的に流行していることが伺える。
2位には「好きな〇〇発表ドラゴン」(184万7689件)が挙がった。マルチクリエイター・ンバヂさんによるボカロ楽曲「好きな惣菜発表ドラゴン」を元ネタとしており、キャッチーな音楽とPVに出てくるキャラクターが人気を博した。イー・ガーディアンは「『好きなアイドル』などにアレンジした投稿も多く見られ、似た感覚を持つユーザーからの共感を得やすかったことも流行した理由の1つ」と指摘している。
3位の「アザラシ幼稚園」(124万6610件)は、オランダにある野生のアザラシを保護する施設の愛称で、YouTubeのライブ配信が“癒される”と注目を浴びた。イー・ガーディアンによると、2カ月で100万件以上の投稿があり、猫ミームと同様に短期間で盛り上がっていたという。また、上位3つのうち2つが動物関連のワードであったことから「多くの人がSNSに“癒し”を求めている」と推察している。
カテゴリー別で見ると、ゲーム部門では、5月に正式サービスを開始し、2週間足らずで100万ダウンロードを突破したスマートフォン向けゲーム「学園アイドルマスター」が1位に。漫画・アニメ部門では、12月発行の最終巻をもって完結する漫画「僕のヒーローアカデミア」がトップとなった。
他にも、食べ物・モノ部門では、SNS「BeReal.」が1位になった。BeReal.は、ランダムな通知が来て2分以内に写真を撮影し、編集せずにそのままシェアするといった特徴を持ち、Z世代を中心に流行するSNS。イー・ガーディアンは「『リアル』な瞬間を友達と共有するという新鮮さが人気の理由の1つ」としている。
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