先週のアクセス上位には、デジタルカメラのレビュー記事が入った。カメラといえば筆者はここ数日、「BeReal」というカメラアプリにハマっている。
BeRealは、10〜20代の若者に流行しているといわれているSNSだ。といっても、そういう記事を見たのは2023年末ごろだし、新人記者時代に聞いた「大手メディアが取り上げるころには若者のブームは終わっている」という説に従うと、若者の間ではもう流行っていないのかもしれない。
ま、流行しているかどうかは置いておいて、40代後半の筆者が、若者向けとされていたSNSに急にハマったのです。
BeRealは、写真をシェアするSNSだ。撮った写真を共有でき、24時間で消えるという点は、Instagramのストーリーズと変わらないのだが、
などが異なる点だ。
特に面白いのは、インカメラで「自分も」撮られること。
スマホを持っている人は誰しも、アウトカメラで目の前の風景を撮っていると思うが、「その風景を見ている自分」を同時に記録する機会はない。筆者は子どもや料理の写真をよく撮るが、残るのは被写体だけだ。
BeRealなら、子どもや料理をニヤニヤしながら見ている自分も一緒に残る。楽しい風景を楽しんでいる自分を見るのは新鮮だし、その幸せな様子が目の前の風景と一緒に残るので、思い出の記録として完璧だと感じた。
編集不能なのも気楽だ。筆者は写真をSNSでシェアするとき、何枚も撮ったものから1枚を選び、色見や明るさなどを編集することもあるが、そういった面倒な手間を省いて、撮って出しのままシェアできるのはラクだ。
通知が来たらすぐ撮る仕組みも「これを見せたいから撮ってシェアしよう」「いや、ちょっと自慢っぽく見えるかな」などとためらうことなく「通知が来たからただ撮った」何でもない日常を残せて貴重だ。
撮影のタイミングを指定できないので、例えば、食べる前の美しい状態の食事ではなく、食べ終わったタイミング来た通知に合わせて空になったお皿と、親が食べ終わるのを待っている子どもを撮ることがある。構えたり考えたりしないで撮れるので、リアルな日常が残るのだ。
SNSへの投稿は、どうしても映えへの自意識がつきものだ。BeRealはそれをそぎ落とし、何でもない本当の日常を記録させてくれる。BeRealで日常を撮り続けたら、後から見返しても「あのころは、ああだったな」と振り返れるだろう。SNSにシェアできなくてもいいので、同じような機能が標準のカメラアプリについてほしいな、と思っている。
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