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小さくて廉価で動画もしっかり 富士フイルム「X-M5」は3つの顔を持つカメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/7 ページ)

» 2024年10月31日 17時12分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 「X-M5」は、小さくて軽くてお気軽スナップ撮影やお気軽動画撮影に向いたカメラである。EVFを持たないコンパクトミラーレスって昔はいっぱいあったのだけど、ここんとこすごく減っていたから、パナソニックの「S9」に続き、富士フイルムからもX-M5が出たのは素晴らしいことだ。こういうのを待っていた、って人も多いに違いない。

コンパクトで廉価だけど作りはしっかりしている「X-M5」。ダイヤル類が出っ張らないデザインは秀逸。11月下旬に発売予定で、店頭ではボディ単体が13万6400円前後、レンズキットが15万2900円前後になる見込み

 個人的にはこれに薄型の単焦点レンズを付けてスナップカメラとして持ち出すのに向いてるかなと思って、XF 27mm F2.8をつけてみた。

X-M5に「XF 27mm F2.8 R」をつけるとコンパクトなスナップカメラのできあがり。「XF 18mm F2 R」という手もある

フィルムシミュレーションを楽しめるエントリー機

X-M5での撮影シーン。EVFはなく背面モニターだけで撮影する。EVFの視度補正に頼りがちな老眼ユーザーにはつらいかも

 X-M5には3つの顔がある。と勝手に思ってる。

 1つはエントリーユーザー向けの安くコンパクトで簡単な入門機的な顔。気負わずに気軽に手にできて、操作も簡単で分かりやすい。

 初めて買うカメラとしてハードルが低いのはいいことだ。EVFはないけど最近はファインダーがついてても覗かないで背面モニターで撮る人も多いから、特に問題はなかろう。

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