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キヤノン「EOS R1」詳細レビュー プロ向けフラグシップ機は“さすがの性能”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2024年11月02日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 とうとうやってきました。

 パリオリンピック直前の2024年7月に「EOS R5 MarkII」と同時に発表され、発売は秋(11月下旬)となっていたキヤノンのフラッグシップ機「EOS R1」。待望のプロ向けカメラである。

キヤノンのフラッグシップ機EOS R1。11月下旬発売で価格はボディ単体で98万100円
新製品発表会時に撮影したEOS R1とR5 Mark II。サイズ感の違いがよく分かるので再掲載してみた

 発売前の機材をいち早く使わせてもらったのでここでレビューしたい。

新型センサーの性能がすごい

モニターを開いて撮影中の図

 何はともあれ基本性能から。

 バッテリーグリップが一体化したEOS R1。イメージセンサーは新開発の裏面照射積層CMOSセンサーだ。

 画素数は約2420万画素と、EOS-1D Xシリーズと同様高解像より速さや感度を重視した設計となっている。

正面から。EOSらしいなで肩デザインもいいが、注目は新型センサー

 裏面照射積層CMOSセンサーの特徴は、高速読み出しが可能で、電子シャッター時でも歪みが少ないこと。その高速センサーと「DIGIC Accelerator」「DIGIC X」のトリオが活躍するのだ。

 このセンサーがあってはじめて「フラッグシップ機」を名乗れるカメラを設計できたのだろう。

 EOS R5 Mark IIでも同様の構成だが、画素数を抑えたこともあるのかEOS R1の方が歪みは少ないという。デフォルトが電子シャッターになっていることもあり、ちょっと比べてみたいよね。

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