文面に反して真剣な経緯で生まれたDLsiteのメルマガ。現在作成を手掛けている3人は、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ人材だ。
リーダーの内藤さんは、新卒で“3次元”のアダルトコンテンツを扱う会社に入社。その後ITコンサルタントなど数回の転職をへて、エイシスにたどり着いたという。
「もともとDLsiteユーザーで、男性向け作品、女性向け作品、BL作品を買って楽しんでいたので、どのメルマガを作ることにも抵抗がありませんでした」(内藤さん)
メンバーの一人、渡邊さんは、インターンでDLsiteの運営に携わったことがきっかけで入社した。
「もともと同人作品を鑑賞するのが趣味で、ジャンルの知識は蓄えていたためメルマガの作成を大変だと感じることはありませんでした。知らないニッチジャンルに出合える可能性があるのでそれが楽しみの一つです」(渡邊さん)
同じくメンバーの中軽米(なかかるまい)さんは学生時代、自然科学の研究をしていたという。しかし「2次元に救われてきた人生だったので、インターンを経て新卒入社という形で今に至ります。正社員となってほぼ同時期に、メルマガ作成を担当することになりました」という。
「学生時代から、同人作品というクリエイターの個性が濃く出るものを楽しむのが好きでした。男性向け女性向けなど広く触れてきていたので、ジャンル違いなどに対する抵抗や大変だという印象は持ちませんでした」(中軽米さん)
3人は自身の仕事の楽しさややりがいについて、それぞれ以下のように意気込みを語る。
「メールマガジンを担当していて最も楽しいのは、ユーザーからの反応をダイレクトに感じられるところです。開封率やクリック率などの定量的なデータはもちろん、Xでの言及といった定性的な反応も大きな励みとなっています。どういった内容がユーザーさんに響くのかを見極め、その結果を次回に生かせるかがやりがいにつながっています。またメールを開封してもらえるかどうかは、件名にかかっています。だからこそ、一見ふざけているように見えるかもしれませんが、実はこだわりを持って取り組んでいます」(内藤さん)
「メルマガ作成の中で特に楽しいと感じるのは、ユーザーと直接コミュニケーションが取れる点です。メールへの反応は毎回異なり、どんな要素に興味を持たれるのかを解明していくのはまるで謎解きのようで非常に興味深いです。特に件名はユーザーの皆さんが最初に目にする重要なコンテンツなので、パンチの効いた表現になるようにこだわりを持って作成しています」(渡邊さん)
「開封率やクリック率だけではなく、SNSなどでメールマガジンに対する生の反応を見られることが日々のメルマガ作成をするうえで特に楽しく、やりがいとなっています。見られないと始まらないメルマガだからこそ、ただ情報を届けるだけでなくユーザーさんが面白がって興味持ってくれるものを作れるよう考えて日々まじめに作成しています。より印象的で、より強烈な一撃を与えられるような件名を求めて修行を重ねてまいります」(中軽米さん)
3人の活躍により、メルマガによる発信の需要もさらに高まっているという同社。現在は組織の拡充に向け、新しい人材も募集中という。
最後に、過去のメルマガからもっと開封率が良かったという件名と、チームお気に入りの件名も教えてくれた(記事配信の都合上、絵文字は削除して表記)
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