NECは12月5日、ビジネス向けの14型AIノートPC「VersaPro タイプVZ」を発売した。価格は最小構成で税別47万4000円で、11日から出荷する。
CPUには「AMD RyzenTM AI 7 PRO 360」を採用。50TOPSのNPU性能を持つ。最小構成の場合、メモリは32GB、ストレージは256GBのSSD、OSはWindows 11 Home。指紋センサーとWebカメラを搭載し、インタフェースはUSB Type-C(USB4 Gen3)×2、USB Type-A(USB3.2 Gen1)×2、HDMI×1、ヘッドフォンジャック×1。重さはバッテリー込みで約1.39kg。米MicrosoftのAI機能が使える「Copilot+ PC」にも適合する。
特徴は、NEC独自の行動予測AIを活用したバッテリー残量の管理機能。AIが1日の予定に合わせて画面の輝度などを調整し、その日の予定が終了するまでのバッテリー残量を確保する。AIに1週間の予定を把握させ、十分な充電が必要なときとそうでないときでバッテリー残量を調整し、バッテリーの劣化を防ぐ機能なども搭載。一連の処理には、CPUに内蔵したNPU(AI処理プロセッサ)は使わないという。
NECによれば、価格は商談・入札での値引きが発生することを想定した希望小売価格。また同日には、同等スペックの別モデル「VersaPro J タイプVZ」をオープン価格で発売する。同モデルの直販サイトでの実売価格は25万3000円。VersaPro J タイプVZはWindows 11 Pro搭載モデルのみの提供で、出張修理や保守サービスが受けられないのが差異という。
なお、各モデルが二重価格に当たる可能性についてNECに聞いたところ「(VersaPro タイプVZ)は企業・自治体・官公庁向けの希望小売価格モデルと定義している。一方でVersaPro J タイプVZは、SOHO(個人事業主・フリーランス)・中小企業向けのオープン価格モデルという位置付けになり、それぞれターゲットが異なり、価格体系も異なる」とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR