米SpaceXが日本でも展開を始めた新型衛星アンテナ「Starlink Mini(スターリンクミニ)」は、その名の通り、驚くほど小型化された姿で登場しました。今回は、さっそくこれを導入したという善立寺(長野県塩尻市)の副住職・こうじりゅうじさん(@KOJIRYUJI1)にご協力いただき、ファーストインプレッションをお届けします。
まずは、2022年に登場したスターリンクの標準ムーブと大きさを比べてみましょう。高さは544mmから298.5mmへ、幅は513mmから259mmへと、ほぼ半分のサイズです。最も劇的なのは厚みの変化。343mmから38.5mmへと、なんと9分の1まで薄くなりました。
体積では95.7L(リットル)からわずか3Lへ。実に96.9%の削減です。正直、スターリンクがほぼA3サイズというサイズにまで小さくなるとは思いませんでした。
小型化だけではありません。重量は1.1kgで、標準ムーブでは別体だったWi-Fiルータを内蔵。消費電力も25〜40Wと従来の半分以下になりました。なにより、従来の電源アダプターに加えて、USB-PDによる100W給電にも対応しています。
この「当たり前の」給電方式への対応が、実は革新的なんです。車のシガーソケットからの給電が可能になりますし、バッテリーなどで給電することもできますから、移動時や災害時の通信手段として新しい可能性を開きました。
本体価格3万4800円、米国からの送料は無料です。通信料も月額6500円(50GB)と1万1500円(無制限)があり、用途に応じて選べます。
こうじりゅうじさんは僧侶であり、お寺のIT化啓蒙活動を続けている方です。これまでは外出先や僧侶が集まる機会などでネット環境を確保することに苦労されていたこともあり、スターリンクミニのニュースを聞き、迷うことなく注文しました。
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