これは約2037万画素だが、一つの画素が4つに分かれているクアッドピクセルで(なので、8000万画素と言ってもいいかも)、それを利用して縦横両方向で位相差情報を検出するため、高速で正確なAFが可能となっている。「1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF」である。
画像処理エンジンもOM-1 Mark IIと同じ「TruePicX」で、被写体検出AFもOM-1 Mark IIと同じく、人物も動物も乗り物も鳥も対応している。
ミドルクラスのOM-5と比べると、センサー性能も世代も先を行っているし、画像処理エンジンもワンランク上であり、性能面では大きな差がありそうだ。
常用ISO感度もOM-1 Mark IIと同じで、OM-5とはまったく違う。
ただ、さすがにOM-1 Mark IIと全部同じというわけにはいかない。メカシャッター時の連写速度、ボディ内手ブレ補正の性能(OM-1 Mark IIは約8段分だが、OM-3は約6.5段)、SDカードスロットの数(OM-1 Mark IIはデュアルスロットだがOM-3はシングル)などで差がある。
また、EVFのクオリティもOM-5同等に抑えられている。ただボディのデザインからして長いレンズを付けてフィールドで走り回ったり撮り回るって使い方はあまりしないだろうからまあ問題はないだろう。
OM-3ならではの特徴として、前面に設けられたクリエイティブダイヤルがある。
これはかつてPEN-F(2016年発売)に搭載されたものと同じで、標準の他にART(アートフィルター用)と、カラー、モノクロの4ポジション。カラーとモノクロはそれぞれプロファイルを変えたり、カラーフィルターをコントロールして、好みの画作りをするためのもの。細かく色を調整するカラークリエイター機能もある。
昨今の画作りトレンドを反映してか、独立したダイヤルから画をいじれるダイヤルを復活させたのだろう。
アートフィルターもカラークリエイターもOM-1にまで受け継がれているが、使ってない人も多いかと思う。今のこのタイミングでクリエイティブダイヤルを復活させたのは良いことだ。
この辺は実機を使ってのレビュー時にあれこれ試してみたい。
もう一つ、新たにCPボタンも装備。これはコンピュテーショナルフォトグラフィーボタンで、高速なセンサーを生かした連写+合成を使った撮影機能(ライブGNDやハイレゾショットなど)をすぐ呼び出せる。
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