ヒト由来の培養筋組織で作ったロボットハンド、東大、早大らの研究グループが開発 義手へ応用の可能性も
東京大学などの研究グループは2月13日、ヒト由来の培養筋組織を用いた多関節バイオハイブリッドハンドを開発したと発表した。ロボット分野での発展に加え、義手など医療分野での応用も期待される。
バイオハイブリッドハンドとは、生体組織と人工素材を融合させたロボットハンドのこと。これまでは一つの関節を持つ1cm程度の小型ロボットを作るのが限界だったが、研究チームは複数の細いヒト培養筋組織を束ねる構造にすることで「多筋組織アクチュエータ(MuMuTA)」を開発。約8mNの収縮力と約13%という収縮率を実現した。
これにロボット骨格を組み合わせ、5本の指が独立して動くようにした。サイズはこれまでより一桁大きい18cmあり、実験では複雑なジェスチャーや小さな物体を掴んで動かすといった動きにも成功したという。
研究グループは「より大きなバイオハイブリッドロボットを実現するための重要なステップ。大型ロボットへの応用の他、筋収縮で動く義手の開発、薬物試験モデルなど、工学分野から医療分野まで幅広い応用が期待できる」としている。
東京大学大学院情報理工学系研究科の竹内昌治教授、早稲田大学理工学術院基幹理工学部の森本雄矢准教授らの研究グループが開発した。成果は13日付で「Science Robotics」に掲載された。
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