米半導体大手のNVIDIAは2月26日(現地時間)、2024年第4四半期(2024年11月〜2025年1月)の決算を発表した。売上高は前年同期比78%増の393億3100万ドル、純利益は80%増の220億9100万ドル(1株当たり89セント)と、いずれも過去最高を更新した。
AIブームを背景にデータセンター向けGPUの需要が衰えず、アナリスト予想(売上高は380億5000万ドル、1株当たり純利益は84セント)を上回る決算となった。
部門別では、データセンター部門の売上高が93%増の356億ドルで、総売上高の91%を占めた。ゲーム部門は11%減の25億ドル、自動車およびロボット部門は103%増(約2倍)の5億7000万ドルだった。
ジェンスン・フアンCEOは発表文で、「推論AIが新たなスケーリング則を追加しており、トレーニングのための計算量を増やすことでモデルがよりスマートになり、長期思考のための計算量を増やすことで答えがよりスマートになるため、Blackwellに対する需要は驚くほどだ」とし、「エージェントAIとフィジカルAIが、最大の産業に革命を起こすAIの次の波の舞台を整えるにつれて、AIは光の速さで進歩している」と語った。
2025年第1四半期の売上高を約430億ドルと予測した。
「DeepSeekショック」とは何だったのか? 2025年、AI開発の最新事情を解説
「DeepSeek」躍進受け、NVIDIAがコメント 自社チップの需要拡大を示唆 株価は17%急落
NVIDIA、新型GPU「RTX 5000」シリーズ発表 549ドルの廉価モデルでも「4090」と同パフォーマンスうたう
NVIDIA決算は売上高も純利益もほぼ倍増 Blackwellの量産開始へ
NVIDIA、AIトレーニング用合成データ生成モデル「Nemotron-4 340B」を商用利用可でリリースCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR