ITmedia NEWS > 製品動向 >

NVIDIA、GPUラインアップ紹介 2028年には「Feynman」登場へ

» 2025年03月19日 09時03分 公開
[ITmedia]

 米半導体大手NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは3月18日(現地時間)、年次イベント「GTC 2025」で、今後登場するGPU製品のラインアップ、「Blackwell Ultra」「Rubin」「Rubin Ultra」「Feynman」を紹介した。

 pipeline GPU製品ラインアップを紹介するジェンスン・ファンCEO

 Blackwell Ultraは、現行のBlackwellのアップグレード版。Blackwellと比較して1.5倍のFLOPA性能を持ち、新しいアテンション向けの命令を搭載する。メモリ容量も1.5倍で、特にKVキャッシュに有用としている。ネットワーキング帯域幅は2倍で、新接続技術「MVLink 72」を採用する。昨年のGTCでの予告通り、今年後半に提供開始の予定だ。

 NVIDIAは、Blackwell Ultra搭載で、784GBの統合システムメモリ、20PFLOPSのAI性能を備える「DGX Station」というデスクトップPCも発表した。

 ultra Blackwell Ultra搭載の「DGX Station」マザーボード

 「Rubin」は、「Grace」の2倍の性能を持つ新CPU「Vera」、新しいネットワーキング「CX9 SuperNIC」「NVLink 6」などを搭載する次世代GPUアーキテクチャ。2026年後半に提供の予定。

 2027 年後半には「Rubin Ultra」が発売予定。GPUは4つのダイを組み合わせた構成となり、チップ当たりのAI性能(FP4精度)は100PFLOPSを実現する。

 「Feynman」は、Rubin Ultraの次の世代のGPUアーキテクチャ。ファンCEOは、製品名は物理学者のリチャード・ファインマン博士にちなんだと語った。ファインマン博士は、量子電磁力学の発展に寄与した。1つのパッケージに16個のGPUダイを搭載し、4600TB/秒のスケールアップ帯域幅を持つ。2028年後半に提供の予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR