米NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは6月2日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEIに先立つ基調講演で、次世代GPUアーキテクチャ「Rubin」を発表した。3月に発表した「Blackwell」の次世代として、2026年に提供する計画だ。
Rubinの前に、“近日登場予定”のBlackwellのハイエンドモデル「Blackwell Ultra」を2025年に提供する。
ファン氏は「NVIDIAは1年周期で動いている。われわれの基本理念は非常にシンプルだ。データセンター全体をスケールアップし、1年周期で部品を販売し、すべてを技術の限界まで押し上げることだ」と語った。
同氏は「生成AIは産業を再編し、イノベーションと成長の新たな機会を切り開く」とし、「「AIと高速コンピューティングにおけるNVIDIAのイノベーションにより、可能性の限界を押し広げ、技術進歩の次の波を推進していく」と語った。
Rubinは8-Hi HBM4スタックをサポートする。2027年には12-Hi HBM4スタックの「Rubin Ultra」が登場する見込み。
新たなCPU「Vera」も発表され、GPUとCPUを組み合わせた「Vera Rubin」ボードも発表された。GPUとCPUを組み合わせることで、「消費電力を3倍に増やすだけで最大100倍の高速化を実現し、CPU単独の場合に比べてワット当たりの性能が25倍になる」という。
ファンCEOは特に言及しなかったが、これらは暗黒物質の存在を示した天文学者、ヴェラ・ルービン博士にちなんだもののようだ。
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