米NVIDIAは3月18日(現地時間)、年次カンファレンス「GTC 2024」で米Appleの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」との連携による新たなプラットフォームを発表した。「Omniverse Cloud API」と「OpenUSD」ベースの新プラットフォームにより、企業顧客はApple Vision Pro上で製品の高品質なデジタルツインを体験できるようになる。
OmniverseはNVIDIAが2021年に発表したプラットフォーム。今回発表のAPIにより、Omniverseのツールやデータをクラウドベースのインフラで利用できるようになった。
開発者は、SwiftUIとRealityKitを使って、NVIDIA Omniverse採用のApple Vision Pro向けアプリを開発できる。そうしたアプリのユーザーは、ストリーミングされるデジタルツインをAppl Vision Proで操作できる。
公開されたデモ動画(記事末に転載)では、Omniverse上のCGIスタジオKatanaがApple Vision Pro向けに開発した車両設計アプリを使って、デザイナーが塗装や内装を切り替えたり、車内に座ってみたりしている。
Appleの幹部はNVIDIAの発表文で「Apple Vision Proの画期的な超高解像度ディスプレイと、NVIDIAの高速コンピューティングからストリーミングされるOpenUSDコンテンツのフォトリアリスティックレンダリングを組み合わせることで、没入型体験の大幅な進化が可能になる。空間コンピューティングは、デザイナーや開発者が魅力的なデジタルコンテンツを構築する方法を再定義するだろう」と語った。
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