この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「IaaS/PaaSが成長を牽引する国内データセンターサービス。データセンターの新設は2026年から2028年頃にピーク。富士キメラ総研」(2025年3月26日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
富士キメラ総研は国内市場におけるデータセンターサービスの市場動向についての調査と予測を発表しました。
データセンターサービスとは、IaaS/PaaS、ホスティング、ハウジング、共同利用(金融業や公共団体向けなどのアプリケーションを複数の組織が共同利用すること)、通信回線サービス、SaaSなどその他、などのデータセンターを基盤に提供されるサービスです。
同社の発表によると、2024年の市場規模は4兆180億円。これが2029年までの5年間に年平均6%程度の拡大が予想されるとしています。
この成長を牽引するのは新規システム開発が多いことから伸長が予想されるIaaS/PaaS分野だとし、さらに一時低迷していたホスティングサービスもGPUホスティングサービスの利用増加を背景に再び成長が期待されるとしています。
特にデータセンター向けのGPUサーバは2024年の市場規模が640億円、これが6年後の2029年には15.6倍の3270億円になると予想されています。
一方でホスティングはクラウドサービスへのシフトにより減少すると予想されています。
また、メガクラウドベンダー向けのハイパースケールデータセンターの新設が特に関東や関西で進むとしており、2026年から2028年頃に新設がピークに達すると予想されています。
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