入るとすぐ、広く開けた敷地に、大きなミャクミャク像、その先に大屋根リングが見え、一気にテンションが上がる。みんな笑顔だ。ディズニーランドに入った瞬間に似ている。「いきなり来て、楽しめるだろうか?」という心配は吹き飛んだ。
ミャクミャクの近くにはピカチュウ像のフォトスポットもあった。撮影していると、海外から来た男性の写真を頼まれた。他にも、海外からの観光客が目立った。
大屋根リングに向かう。写真で見た通りの姿で、想像以上の大きさだ。くぐるとヒノキのいい香り。木組みが美しく、下は涼しくて気持ちいい。こんなに大規模な木造建築を体感するのは初めてだ。
その先のエスカレーターでリングに上った。大きな丸いリングの全貌と、いろんな形のパビリオンが見える。天気も良く、歩くだけで気持ちいい。道の脇には花がたくさん植えられており、これから咲きそうだ。
入場の10分後から、パビリオンの当日予約が可能なので試した。万博の予約サービスは毎回2段階認証が必要なのが面倒だし、目的のサービスが探しにくくて困った。早い時間に枠が残っているパビリオンがオーストラリアしか見つからなかったので、11時45分で予約した。
「予約時間までに並んでいないパビリオンをめぐろう」と、リングを降りた。下りのエスカレーターの場所が分からなくてボランティアスタッフに聞いたら、足元の案内を見るといい、と教えてもらった。
最初に入ったのはパビリオンはスペインだ。入り口でスペイン人スタッフに「並んでいませんか?」と聞いたが、日本語が通じず、英語で聞き直した。
広いパビリオン内は青い映像で埋め尽くされている。海のイメージだろうか。日本とスペインの外交の歴史などの解説があった。じっくり見ても面白そうだが、時間がないので足早に眺めた。
続いて隣のタイパビリオン。入場前の解説が英語だけなのに驚いた。大阪なのに海外旅行のようだ。
中では、壁から天井までシームレスな巨大スクリーンで、タイの自然や医療、食べ物などが紹介された……と思ったら、スタッフが拍手を要求しながらタイ語で歌い踊り出してびっくりした。よく分からないが、楽しい気持ちになった。
続いて「夜の地球」というパビリオンに入る。輪島塗の地球儀があると、中に入ってから知った。ツヤツヤで美しい。東京やニューヨークの蒔絵地図もある。
館内ではサザンオールスターズの新曲「桜、ひらり」がかかり、歌詞が掲示されていた。なぜこの曲なのか? と困惑したが、後で調べたら、 サザンが能登半島地震に想いを寄せた楽曲だそうだ。
続いて「コモンズF」に入る。パオを再現したブースの中で、東京で学んでいるというカザフスタン人の青年が、カザフスタンの現在を解説してくれた。展示の規模は小さいが、日常ではまず触れあえない国の人と話せるのが楽しい。
トルコパビリオンは、スクリーンに写った大きな青い顔が、日本語でトルコの文物を教えてくれた。顔が大きすぎてちょっと怖かった。
トルコを出て歩いていたら、西ゲートまで到着したようだ。ガンダム像がある!
そのそばにはミャクミャクもいて、一緒に写真が撮れそうだ。カオスで面白いなと思った。(関連記事:謎の踊りに謎展示、ミャクミャクとガンダムの競演……大阪万博はごちゃ混ぜカオス、そこが楽しい)
そばの舞台では、インドネシアだろうか? 色とりどりの民族衣装を着た人達がダンスを披露していて、ガンダムと一緒に写真が撮れた。
オーストラリアパビリオンの予約時間が迫ってきたので向かう。予約列に並んだが、予約なしの列もほとんど人がおらず、「予約しなくてよかったかも」と思う。
入ると、ユーカリの森が再現されていて香りがすごい! 水も流れている。オーストラリアの海を再現した映像も迫力があるが、足早に歩いていると、すぐに回りきってしまった。
さっきからパビリオンの外で、「ブラジル」と書かれたマントを着ている人と何人もすれ違う。ブラジルパビリオンに行くともらえるのだろうか。うらやましい。
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