万博会場では、入場QRコードを出したり地図を見たり写真を撮るためにスマホを使いまくる。新幹線でフル充電していたバッテリーは昼に50%を切ったので、モバイルバッテリーにつないだ。持ってきておいてよかった。
ここまでで1.5kmぐらい歩いた。すでに足が痛い。お腹も空いてきたが、ちょうどいいレストランが見つからない。
ふらふら歩きながら「コモンズC」に入ったら、モンテネグロブースで人工芝に寝転んでいる人が見える。まねして寝転んでみたら、天井の大型スクリーンにモンテネグロの自然や建物の映像が流れていて、寝転びながら見られる仕組みだった。これはいい!
歩き疲れて痛んだ足にとても優しい展示だ。10分ほどのんびりさせてもらった。
コモンズCにはウクライナもブースを出している。10分ほど並んで体験できた。
展示された青いオブジェのバーコードを読み取ると、そのオブジェの商品が戦争がどう関わっているかが、映像と文字で表示される。ロシアと情報戦に勝つために、市民がオンラインでも戦っている――など、知らなかった情報に触れた。
コモンズCを出てふらふら歩いていたら、ポーランドパビリオン前で謎のダンスか寸劇のようなものが展開されていた。「STICKS USERS GUIDE」(棒の使い方)というテーマらしい。よく分からないが、面白い。
それにしてもお腹が空いた。並んでいないレストランを探すが見つからない。アニメ「スパイファミリー」のコラボフードトラックはあったが、できれば海外のものが食べたい。
オーストリア館の前に、ほとんど並んでいないフードブースを見つけた。「カイザーシュマーレン」というパンケーキを出しているらしい。頼むと、手のひらサイズ程度の器に入ったパンケーキに、ラム酒をスプレーして出してくれた。
サイズが予想より小さく、「これで1600円か」とがっかりしたが、食べてみると、経験のない味でとても美味しい。添えられたアップルコンポートもいい味で、満足した。
2時過ぎには会場を出たいので、もう時間がない。足も痛い。でもブラジルのマントがほしい。
ブラジルパビリオンを最後にしようと決め、初めて行列に並んだ。修学旅行とおぼしき高校生が「俺、マントがほしいだけなんだよね」「集合時間間に合うかな」など話しながら並んでいる。楽しそうだ。
約20分行列して入ったブラジルパビリオン。入った瞬間「なんだこりゃ」と声が出た。
空気でふくらんだ白いオブジェが大量にウヨウヨ動いている。足元には「空気」「AIR」の文字。奥で太陽のような赤い光が点いたり消えたりする。分からなすぎた。
その奥にある小さな部屋に、例のマントがガサっと置かれており、自分で色を選べた。ブラジル国旗のイメージで緑を選んで袖を通すと、ディズニーランドでミッキーの耳を着けたような気持ちになって、ウキウキした。
最後に大屋根リングにもう一度上った。朝より人が増えているが、道幅が広いので混みすぎることもなく、気持ちいい。
下のアラブ館では、民族衣装の男性たちが、棒を使ったダンスを披露していた。男性だけのダンス。見たことのないタイプだ。さらに先では、日本の和太鼓と舞踊が見られた。
まさに「”万国”博覧会」だ。
そろそろ帰らないと、子どもたちの晩ご飯に間に合わない。土産を買いたかったが店のありかもよく分からず、あきらめて東ゲートから退場した。
5時間弱ほぼ休まずに動いたが、会場の半分ぐらいしか歩けていない。ただ、在宅勤務で万年運動不足の足にはこれが限界でもあった。足が棒のようだ。
新大阪駅でミャクミャクグッズなどを買い、午後7時前に自宅に帰った。その夜の眠りはとても深かった。
初週の木曜日だったこの日、入場者数は8万2692人。午前中はすいており、並ばずに入れるパビリオンが多かった。入場者数は日々増えていて、土日はさらに増えるようだ。
今回、短い滞在時間で満喫しようと早足でめぐったため、一つ一つをじっくり味わえなかったのが心残りだ。
もし次の機会があれば、パビリオンに入ることにこだわらず、全体の雰囲気をゆったり楽しんでみたい。さらにもう一度行ければ、パビリオンを一つ一つ味わってみたい。
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