米Microsoftは4月30日(現地時間)、2025年度第3四半期(1月〜3月)の決算を発表した。売上高は前年同期比13%増の701億ドル、純利益は18%増の258億ドル(1株当たり3.46ドル)だった。
売上高、1株当たり純利益ともに、アナリスト予測を上回った(売上高は684億2000万ドル、1株当たり純利益は3.22ドル)。
サティア・ナデラCEOは発表文で「クラウドとAIは、あらゆるビジネスにとって生産性を拡大し、コストを削減し、成長を加速させるための不可欠な要素だ。AIインフラとプラットフォームからアプリに至るまで、スタック全体で革新を進め、お客様に価値を提供している」と語った。
部門別では、Azureやサーバ製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は21%増の268億ドルで、アナリスト予想の262億ドルを上回った。サーバ製品およびクラウドサービスの売上高は、Azureおよびその他のクラウドサービスの売上成長33%に牽引され、21%増加した。この成長には、前期同様AIインフラへの継続的な投資が貢献しているとしている。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、11%増の299億ドル。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、6%増の134億ドル。Windows OEMおよびデバイスの売上高は3%増、Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は8%増、TAC(トラフィック獲得費用)を除いた検索およびニュース広告の売上高が21%増だった。
AIへの取り組みについては、クラウドとAIへの需要に応えるため、データセンターの拡張を継続している。同四半期だけで4大陸10カ国で新しいデータセンターを開設した。ナデラ氏は、モデル能力が半年ごとにパフォーマンスを倍増させていることに言及し、ハードウェア、ソフトウェア、モデル最適化など、あらゆるレイヤーで効率化を進めていると述べた。
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