一番上は電源。2番目は電子ダイヤル、一番下がデジタルテレコン切替レバーだ。
「デジタルテレコン切替レバー」というけど、感覚としてはズームレバーと思っていい。
このレバーで35mm→45mm(35mm相当)→63mm(50mm相当)→80mm(63mm相当)と切り替えて使える。その画角に応じて中央部がクロップされるだけなので画素数は減るけれども、何しろ元が1億画素である。
2段クロップして63mm(50mm相当なのでけっこう便利に使ってしまうのだ)にしても、3100万画素ほどあるのだ。
等倍でチェックしてもディテールが自然に気持ちよく描写されるハイクオリティなカメラなだけに、「1億画素を自由に切り取って使ってOk」といわれてる感すらある。
富士フイルムらしいのは、クロップするときのビュー(サラウンドビュー)を3パターン用意していること。レンズ横にあるコントロールバーを使うのである。
これを外側に倒すとクロップするエリアの外側を半透明にする、クロップするエリアに枠を入れる、クロップするエリアを画面一杯に表示する(一般的なズーム撮影時の感じ)の3つから選べる。
これ、そうそう切り替えるものじゃないので、メニューから選んでも良さそうなものなのに、レバー一つでその場で代えられるってところがマニアックだ。
このコントロールバーが一つの特徴で、左右それぞれに別機能を割り当てられる他、それぞれの長押し(長倒し?)も対応。中央にはボタン(Fn2ボタン)もあり、実に、グリップしたときの右手人差し指だけでいろんなことができちゃうのである。
「1億画素の高画質画像なので好きに切り取って使ってOk」シリーズのもう一つはアスペクト比を自由に変えられること。
元々のセンサーは4:3だが、それに対してクロップする形で様々なアスペクト比で撮れる。
機能としては珍しくもなんともなくて、従来のGFXでも3:2とか16:9とかで撮れたのだが、選べるアスペクト比が飛躍的に増えている上に、専用のダイヤルまで装備したのだ。
このダイヤルで設定できるアスペクト比は、4:3を中心に全部で9種。もっともワイドなのが17:6。さらに、フィルムの中判カメラでお馴染みの5:4や35mm判でお馴染みの3:2、正方形の1:1、さらに縦長にクロップする3:4もある。
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