米HPは6月11日(現地時間)、米Googleの3D動画コミュニケーションシステム「Google Beam」搭載のハードウェア「HP Dimension」を発表した。今年後半に、「一部の顧客向け」に2万4999ドル(約360万円)で販売する予定(Google Beamのライセンスは別売)。
Google Beamは、Googleが2021年に発表した段階では「Project Starline」と呼ばれていたオンラインコミュニケーションシステム。Google I/O 2025で、HPとの提携が発表されていた。
HP Dimensionは企業向け。ベゼル内に6台の高速カメラ、空間オーディオシステム、アダプティブライティングシステム、65インチのライトフィールドディスプレイを搭載し、「ヘッドセット、メガネ、ウェアラブル機器を必要とせず、まるで対面しているかのような没入感を再現する体験」を実現する。「最先端のAI」によって、会議参加者のリアルな3D動画を作成し、リアルなサイズ、奥行き、色、アイコンタクトを再現する。
このシステムは、Zoom RoomsまたはGoogle Meetのネイティブエクスペリエンスを提供し、3Dによる没入型の1対1コミュニケーション、2Dによる従来型のグループミーティング、TeamsやWebexなどのクラウドベースのビデオサービスとの相互運用性という3つの機能をサポートする。
The Vergeによると、この製品はまずは米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、日本で発売され、Salesforce、Deloitte、NECなどの企業は既にGoogle Beamをオフィスに導入することを決定しているという。
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