ITmedia NEWS > 製品動向 >

シャープのEV、鴻海「モデルA」ベースに家庭でも手が届く価格帯 年内にコンセプトカー

» 2025年06月18日 13時55分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 シャープは6月17日、親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業と連携して開発を進める電気自動車(EV)について、鴻海が2024年発表した「モデルA」をベースに一般家庭でも手が届く価格で発売する方針を明らかにした。今年中に新たなコンセプトカーを公開し、数年以内の市場投入を目指す。

 シャープは24年9月、鴻海のプラットフォームを活用してEV事業に参入すると発表。「リビングルームの拡張空間」をテーマとした試作モデル「LDK+」を公開した。

photo シャープが昨年9月に公開したEVの試作モデル「LDK+」
photo シャープのEV試作モデル「LDK+」には65型のディスプレーが搭載されている

 自宅駐車場にあるEVを「もう一つの部屋」として活用する狙いで、全長約5mの試作モデルの車内後方には65型のディスプレーを搭載。後部座席を後ろ向きに回転させると、シアタールームやリモートワークスペースとして使える仕様となっている。

 ベースとなるモデルAは全長4.3mとコンパクトだが、天井が高くゆとりある室内空間が特徴という。

 シャープの種谷元隆最高技術責任者(CTO)は「LDK+の概念を実現しやすいことから(モデルAを)第1弾として選んだ」と説明した。家電との連携に加え、データセンターを介さずに即時にデータ処理できるエッジAIを搭載し、さまざまなシーンでの活用を想定する。ルームシェアのような利用も視野に入れているという。(桑島浩任)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR