名古屋大学は6月18日、外部からの不正アクセスにより、学生や附属学校の生徒計1626人分の個人情報が漏えいした可能性があると発表した。人文学研究科の教員のPCが、サポート詐欺によって遠隔操作を受けたという。
同大学によれば4月13日、Webサイトを閲覧していた当該教員のPCに警告画面が出現。大音量の警告音が鳴ると同時に、「ウイルスを検出した」として、サポート窓口への連絡を促された。
教員が記載された番号に電話をかけ、指示に従ってPCを操作したところ、第三者による遠隔操作を受けたという。
同大学は速やかにネットワークを遮断し、PCを調査。その結果、学部学生482人、大学院学生175人、附属学校生徒969人の個人情報が保存されていたことが判明した。
漏えいの可能性があるのは、学生・生徒の氏名、学籍番号(出席番号)など。院生のメールアドレスや学部生の該当科目の成績も含まれていた。
対象者には個別に連絡し、対応窓口と連絡先を案内した。同大学は関係者に謝罪し、再発防止に向けて、個人情報保護や情報セキュリティに関する研修の充実を図るとしている。
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