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駅構内のアナウンスをスマホ画面にテキスト表示 JR東日本の12駅で「みえるアナウンス」試行導入

» 2025年07月15日 16時02分 公開
[本田亜友子ITmedia]

 ヤマハは7月15日、駅構内のアナウンスをユーザーのスマートフォン画面にテキストで表示する「みえるアナウンス」をJR東日本が試行導入すると発表した。8月1日から渋谷、上野、秋葉原など12駅で導入する。

「みえるアナウンス」の概要

 外国人観光客や聴覚障がいのある人への情報提供が主な目的。利用に専用アプリは不要で、駅構内に設置される専用パネル「トリガーボード」の二次元コードをスマホで読み取るか、タッチするとスマホ画面にテキストが表示されるようになる。対応言語は日本語、英語、中国語、韓国語。

 駅係員は、4言語のアナウンスを放送できるタブレット/スマートフォン用アプリ「おもてなしガイド for Biz」で放送文を作成して発進する。ヤマハは今後、駅係員の肉声の放送をリアルタイムでテキスト化する機能や、駅係員が放送内容を自由にカスタマイズできる機能も追加する考えだ。

  東日本旅客鉄道のサービス品質改革部の丹羽健部長は「訪日外国人の方をはじめ、様々な方から駅放送を分かりやすくしてほしいという声が上がっていた。音声情報を視覚的に伝える『みえるアナウンス』導入により、安心して利用できる駅を目指す」としている。

「みえるアナウンス」試行駅の一覧。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)主宰の「東京2025デフリンピック」会場の最寄り駅や、訪日外国人の利用が多い駅などを選んだ

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