最近、ミラーレス一眼界に動きがあって、この業界の端っこにぶら下がってる身としては大変うれしいのだけれども、スマホから一気にミラーレス一眼へ行っちゃうと見落としがちな、地味だけど大事な機能や機構ってのがあるなあ、と最近思うのである。
そこで、大事だけどあまり語られない2点を取り上げてみた。
知人のフォトグラファーが、最近、たまに見かけるレンズフードを逆さにつけたまま撮っている人がすごく気になると言っていたのが、この話をしようと思ったきっかけだ。
確かに言われてみると、わざとなのか面倒くさがってるだけなのか、たまに見かけるのである。
考えてみたら、カメラ入門的な記事でレンズフードってあまり語られてないな、スルーされがちだなと思ったのである。エントリー向けの廉価なレンズにはフードを同梱しない(別売)メーカーもあるくらいだし、最近増えているエントリー向けの沈胴式ズームレンズだとレンズフードを付けられないケースもあるし。
そこで、そういう撮影には直接関係なさそうな語られそびれがちな話をちょっとしてみたい。
レンズフードって必要なのか。
人間でいえば帽子のつば、あるいはサンバイザーみたいなもの。斜め上からの太陽光がまぶしすぎて見たいものをよく見えないとき、帽子のつばとかサンバイザーとか手をかざすとかでくっきり見えるようになるよね。
レンズフードも同じようなもの。本来なら不要な斜め方向からの光を遮ってくれる。撮影には不要な、つまり画角の外になる光だから最終的な写りには関係なさそうだけれども、レンズに斜めからあたった、本来ならイメージセンサーまで届いてはいけない光が複数のレンズ内で妙に反射して届いちゃうことがある。余計な光が入り込むせいで画が白っぽくなる(コントラスト低下)することもある。それはまずいので、フードで遮るのだ。
特に逆光気味の時に効果が大きい。極端な例を一つ。
イマドキの普通のレンズではさすがにここまではならないけど、極端な例ってことでちょっと前のiPhoneに登場願った。ちなみに、レンズフード代わりに手やちょっとした紙で横からの光を遮ってやると消えます。
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