この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「すべてオンプレミスで稼働するAIコードアシスタント「Dell AI Code Assistant」、デル・テクノロジーズが国内で提供開始」(2025年7月29日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
デル・テクノロジーズ(以下、デル)は、同社のサーバやストレージ、ネットワーク機器と米NVIDIAのGPUを用いたシステム基盤の上で、生成AIとAIコードアシスタントソフトウェアを実行することで、すべてがオンプレミス上で稼働する「Dell AI Code Assistant」を日本国内で提供開始したことを発表しました。
GitHub CopilotやClaude Codeなどに代表される生成AIによるコードアシスタントやコーディングエージェントの多くは、クラウド上で稼働する生成AIを用いてサービスが提供されています。
企業向けに提供されるこれらAIコードアシスタントやエージェントはいずれも、入力されるプロンプトや生成されるコードが外部に漏洩することはないことを提供側が約束しています。
しかし高い機密性が求められるシステムの開発などでは、そもそも開発に関わる情報がその組織内やプロジェクト内から外部に出ていくことを厳しく制限する場合があります。
その場合、システム開発に高い生産性をもたらすことが期待される生成AIを用いたツールを利用することができない状態でした。
今回デルが提供を発表したDell AI Code Assistantは、生成AIからAIコードアシストのサービスまですべてをオンプレミス内で実行するため、高い機密性が求められるシステム開発においてもAIコードアシストなどを利用することが可能になります。
Dell AI Code Assistantは、同社のPowerEdgeサーバとNVIDIAのGPU、同社のストレージ、ネットワーク機器などのハードウェア機器とソフトウェアを統合し、ラックレベルで統合ソリューションとして提供されるAI向けシステム基盤「Dell AI Factory with NVIDIA」を用いています。
その上に、Tabnine社が提供している同名のAIコードアシストソフトウェア「tabnine Enterprise」を組み合わせています。ちなみに日本国内でTabnine Enterpriseを組み込んだAIソフトウェア開発プラットフォームが提供されるのは初めてとのことです。
Tabnine Enterpriseでは、自然言語からのコード生成、コードのデバッグ、テストケースやドキュメントの効率的な作成、コードレビューやコードのモダナイズ、リファクタリングなどが可能で、組織内のコードベースなどに合わせた生成AIモデルのカスタマイズも可能。
また、今後オプションとして提供されるコンサルティングサービス「Dell Implementation Services」でも、コード支援モデルの実装と微調整が可能になる予定です。
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