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ゲーミングチェアをサイバー音響空間に変える「COLO GCS」を体験 見た目はアレだが発想が素晴らしい(1/3 ページ)

» 2025年08月05日 09時14分 公開

 近年、映画やゲームで多く採用されている「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」は、過去のサラウンド技術と異なり、縦方向にも音場を広げました。その分、ちゃんと再生したいと思えば天井にもスピーカーを設置する必要があるのが難点でした。そんなドルビーアトモスの再生を、すごい力業で手軽に体験できるようにしたのが、中国LifeSmartの「COLO GCS」です。

 まずはこちらの写真を見てください。

どーん。「COLO GCS」はクラウドファンディング実施中(記事末参照)

 お分かりになるでしょうか。ゲーミングチェアのヘッドレストに取り付けられた、サイバー感あふれるスピーカーユニット。ユーザーを取り囲むように伸びたアームに7.1.2chのスピーカーを搭載しています。ちなみに7.1.2とは、水平方向に7つ+重低音を担当するサブウーファー1つ、天井スピーカーが(オーバーヘッドスピーカー)2つという構成です。

 7.1.2chのスピーカーを、ゲーミングチェアのようなヘッドレストのあるイスに取り付ける形で実現するという、ありそうでなかった力業。天井にスピーカーが埋め込めないなら、棒を伸ばして取り付ければいいじゃない、っていう発想、大好きです。

 COLO GCSのすばらしい点は、椅子に取り付けるために省スペースであること。しかも設置方法は意外とシンプルで、プレートのようなものをベルトでイスに固定し、そのプレートにスピーカー本体をひっかけ、上部に2本のオーバーヘッドスピーカーを差し込むという手順です。ベルトで固定するため、ヘッドレストのあるイスであれば、たいていは取り付け可能だそうです。

取り付けの手順
取り付け中。プレートのようなものをベルトでイスに固定した
上部に2本のオーバーヘッドスピーカーを差し込む

 もちろん普通のスピーカー同様、音は同じ部屋にいる人には丸聴こえにはなりますが、それでも背面とか上の方に気楽にスピーカーが置ける環境を持っている人なんてそんなにいないわけです。その分、見た目もすごいことになっていますが、そこも含めてかっこいいと思えるなら、あなたはまさにCOLO GCSに最適なユーザーです。

 PCやPS5などとの接続はHDMIケーブルで行います。そのため、PCにHDMIが一つしかなく、他に映像出力ポートがない場合やPS5との接続には、HDMI分配器などが必要になります。実際、私が参加した体験会でも分配器を使っての接続となっていました。

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