この日、PS5で体験したゲームの中でも、特に音響的に楽しさしかなかったのが、ローグライクTPS「Returnal(リターナル)」。PS5の3Dオーディオに対応していることでも話題になった作品です。
効果はてきめん。ゲーム音楽、環境音はもちろんのこと、自分が打ち出した武器の音が壁などの近くのものに当たったか、空に向かって消えていったかによる反響音の差も如実に分かるほどでした。
さらに、個人的にゲーム×音ということでは、何度やっても新鮮さのあるシューティングアクション「Rez Infinite」。これも実にすばらしかったです。ゲーム音楽が自分が打ち出したものと同期して変化していくのを、高音を中心とした音で包まれた音と低音の体感で味わうことができるのは、これはもうRez公式スピーカーとして売ってほしいと思ったほどです。
Rez Infiniteは、3Dオーディオ対応でもDolby Atmos対応でもないのですが、それでもCOLO GCSでの立体音響体験は満足以上のものでした。
ここまで見てきたように、当たり前なんですけど、要するにCOLO GCSは、自分の頭のまわりにだけスピーカーを配置すれば最高じゃんというロマンあふれる設計なわけです。わかる! わかるが、それをそのまま設計する心意気が最高です。ただ、普通のオフィスチェアだと、ヘッドレストがないものもあるので、ヘッドレストが事実上の標準装備となっているゲーミングチェアに最適、というわけです。
一方、この形状だと不安になることがありますよね。そうです、COLO GCSには、サラウンドにおいて大事なフロントスピーカーがありません。もちろん、視界の邪魔になるので、横からにょきにょきと出すわけにもいかない。その問題をCOLO GCSは、反射を使ってうまく対応しています。
センターチャンネルのスピーカーは前に向かって音を出すように配置されており、その音を目の前にある画面に反射させて、センターの音は正面から聴こえるように設計しているのです。
つまり、センターの音をより効果的に鳴らすためには、画面からイスは近い方がより効果的ということになります。そして、これはゲーミングチェアでの利用を想定していると、なるほど理にかなった設計だと、ひどく納得しました。
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