米Googleは8月6日(現地時間)、Google検索におけるAIの影響について公式ブログで説明した。「AIによる概要」や米国などでの「AI Mode」の導入で、検索結果からリンク先へのトラフィックが減っているという幾つかの報告に反論するものだ。
Googleの検索部門責任者、リズ・リード氏によると、全体として、Google検索からWebサイトへの総オーガニッククリック数は前年比で比較的安定しているという。さらに、平均的なクリックの質は向上しており、クリックした場合はユーザーがリンク先に長く留まるようになったとしている。
米Pew Research Centerが7月に発表した調査結果では、AIによる概要が表示されるとリンクをクリックする可能性が低くなるとされているが、Googleはこの第三者報告は「不正確」だと主張した。
AIによる概要の導入によって、人々はより多くの検索を行い、長く複雑な質問をするようになった。AIによる回答は、単純な質問への回答ではそこで終了するが、ユーザーがさらに探索したり、製品を購入したい場合にはクリックを促し、多くの場合、ユーザーはリンク先をクリックして深堀りしようとするという。
ただし、クリックされるリンクの傾向は変化しており、フォーラム、動画、ポッドキャスト、独自の視点を提供する投稿があるWebサイトや、詳細なレビュー、オリジナル投稿など、より深く学べるコンテンツを提供するWebサイトへのクリックが増えているという。
リード氏は、Googleは世界のどの企業よりもWebエコシステムの健全性を気にかけており、Googleは「毎日数十億ものクリックをWebサイトに送り続けており、検索とWebの価値交換は依然として強固であると信じている」と語った。
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