小さく、軽く、安く、そして“エモい” コダック「PIXPRO C1」は廉価なコンデジの新基準か：荻窪圭のデジカメレビュープラス（4/5 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

　で、写りはどうかというと、すっごく素直でいい。ディテールのシャープさはないけど、色や階調はすごくナチュラルで気持ちいい。ただ、素直なので光の条件が悪いと悪いなりの写りになる。それもまた懐かしい感じだ。

　ただ逆光時はフォーカスが背景に抜けちゃうことがよくあった……この辺も昔のコンパクトデジカメっぽいかも。

いつものガスタンク。空の青がすごく鮮やかでいい（26mm相当 1/1792秒 F2.0 ISO100）

逆光で、逆光ポートレートモードで撮ってみた（ライトが光ったけど、この天候には光量が足りなかった）。見事逆光っぽい映りに（26mm相当 1/380秒 F2.0 ISO100）

歩行者用信号の押しボタンが面白かったのでつい撮影。光の条件がよくなかったからかちょっとくすんだ感じになったけどこれはこれで悪くない（26mm相当 1/1164秒 F2.0 ISO100）

　逆光の時は容赦なく暗く写るし（Pモードにすれば露出補正が可能だ）、暗いときは容赦なくシャッタースピードが落ちるので手ブレしやすいし（PモードにすればISO感度をマニュアル設定できるのでISO1600までは上げられる）。

HDRとかそういう技はないので逆光時は素直にハイライト部が白トビして逆光っぽい写真になって、それが良いのだ（26mm相当 1/968秒 F2.0 ISO100）

　なお、レトロモードやモノクロモードなどカラーモードは複数用意されている。モノクロモードなんかなかなかいい。

レトロモードで店頭に飾られていたトゥクトゥク。ちょっとセピア味がでて、確かにレトロっぽい（26mm相当 1/517秒 F2.0 ISO100）

モノクロモードは階調が柔らかめでけっこう良い。モノクロカメラとして楽しむのもありかも（26mm相当 1/157秒 F2.0 ISO100）