小さい・軽い・安い・エモい、とコダックのコンパクトデジカメが人気だというので使ってみたのである。
コンパクトデジカメ市場が大幅にシュリンクして各カメラメーカーが撤退した廉価コンデジ市場をいい感じに埋めているのがコダックの「PIXPRO」シリーズなのだ。
でもかつて(ゼロ年代!)の廉価コンデジと違うのは、「エモい」という評価軸が入っていること。そこが面白い点だと思う。
「KODAK PIXPRO C1」(以下、C1と略す)は、単焦点レンズのシンプルな廉価なコンデジ。クラシックシリーズと名が付いているように、昔のカメラって感じのデザインだ。
そして手に持つとびっくりするのだけど、めちゃ薄くて軽い。何しろ約115gである。スマホよりずっと軽くて小さいのでポケットにさっと入る。撮影時もレンズは出てこないので常時このサイズなのだ。
サイズが分かりやすいよう、「iPhone 16 Pro」の上に置いてみた。
一応カメラのスペック的なとこを抑えておくと、イメージセンサーは1/3型の裏面照射型CMOSで約1300万画素。画素数的にはちょうどいい感じだ。
レンズは35mm判換算で26mm相当の広角でF2.0固定。画角や絞り機構がない、電子シャッターのみという点はエントリークラスのスマホのカメラに近い。
運用もシンプル。バッテリーはリチウムイオンバッテリーで内蔵型。つまり着脱はできない。充電はUSB Type-Cで随意に。
撮影枚数や約200枚と少なそうだけど、連写するカメラでもなし、気にすることはないだろう。
メディアはmicroSDカードで32GB(SDHC)まで。ためしに128GBのを入れて撮影したらカードエラーが出た。そこは注意すべきかな。
このカメラだと撮った写真をスマホに転送してみたり編集したりシェアしたりが一般的な使い方かと思う。
究極にシンプルなカメラなのでWi-Fiはないが、USB Type-Cケーブルでつないでやればいいのだ。AndroidはもちろんんことiPhoneでもUSB-C端子搭載のモデル(iPhone15以降)なら大丈夫だ。
ケーブルは必要だが(充電専用ではなくデータ転送に対応したケーブルを使うこと)、Wi-Fiより速くて簡単だ。
このようにカメラとしては究極にシンプルなのだけど、小さくて軽くてケーブル1本でスマホに写真を転送できてあれこれ楽しめるのである。
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