AIを活用した落とし物管理システム「落とし物クラウドfind」を提供するfind社は9月3日、鉄道会社などで持ち主が現れなかった落とし物を、メルカリなどで販売するサービス「findリユース」のサービスを正式に始めた。
拾得から3カ月経過しても持ち主が現れず廃棄するしかなかった落とし物を、「メルカリShops」のfind公式ショップなどに出品し、販売。施設に利益を還元する。
拾得から3カ月間持ち主が現れない落とし物「満期遺失物」は、所有権が警察から拾った施設に移った後、廃棄されるケースが一般的だが、施設には、対応のための人件費や廃棄費用がかかっている。
findリユースは、提携先から無償・有償で落とし物を引き取り、個人の特定ができず状態の良いものを選んで検品したうえで、メルカリや中古品販売店、リサイクル業者に売る。収益は、手数料を除いて拾得施設に還元する。
企業が満期遺失物を無償で提供し、findが販売して得られた粗利の20%を企業に還元する「シェアモデル」と、企業は満期遺失物を有償で提供して即時換金し、販売収益をfindが取得する「買取モデル」を用意した。
既に、北大阪急行電鉄、東急不動産SCマネジメント、渋谷スクランブルスクエアなどが導入している。これまでに400点以上を出品し、アクセサリーが3000円で売れるなどの実績があるという。
落とし物クラウドfindは、AIを使った落とし物管理システム。提携施設などが落とし物の写真を撮影して読み込むと、AIが特徴を自動で判別し、短時間で登録できる。落とした人はアプリからチャット形式で問い合わせでき、AIによる画像検索にも対応している。
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