ゲームベンチャーのポケットペア(東京都品川区)は9月16日、オープンワールドゲーム「Palworld / パルワールド」(PS5、Xbox、PC、Mac)について、2026年の正式リリース決定と、それに向けて開発方針を変更すると発表した。年内はゲームの安定性向上や最適化といった“クリーンアップ”に注力する。
同日、YouTubeに公開した「パルワールド(Ver.1.0)とポケットペアの"これから"について」という動画には、ポケットペアで広報宣伝を担当するBucky氏が登場。アーリーアクセス版リリース以来の20カ月で実施した5つの大型アップデートを振り返った後、「われわれは現在、大きな分岐点に立っている」という
「パルワールドをさらに良いものにするため、私たちはまだ多くのアイデアを持っているが、同時にバージョン1.0に向けた準備も必要不可欠。アーリーアクセスを卒業するためには、新コンテンツの開発だけでなく、ゲーム全体のクリーンアップ……最適化や安定化にしっかり注力することが重要だ」。
このため、今年後半は情報公開やアップデートが「やや控えめ」になるという。Bucky氏は「今からゲームの土台を固めることが、最終的により良い体験につながると信じている」として、ユーザーの理解を求めている。ただしアップデートが完全になくなるわけではなく、25年内にも複数のサプライズを用意しているとした。
今後、開発ロードマップやその進め方については可能な限り透明性を保つというポケットペア。「パルワールドのバージョン1.0はわれわれにとっても大きな節目。正式リリースのタイミングに合わせて 本当に大きなコンテンツ(の投入)を計画している」。
パルワールドは2024年1月にアーリーアクセス版をリリース。発売から3日で400万本を売り上げるなど、一躍人気ゲームとなった一方、モンスターのデザインなどがポケモンに似ているとして物議を醸した。同年9月には任天堂とポケモン社が特許権の侵害でポケットペアを提訴している。
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