米Amazonは9月30日(現地時間)、ニューヨークで開催の年次ハードウェア発表イベントで、次世代AIアシスタント「Alexa+」を搭載した新しいEcho端末を4モデル発表した。発表されたのは、「Echo Dot Max」「Echo Studio」「Echo Show 8」「Echo Show 11」の4モデル。これらのモデルでは、すぐにAlexa+の早期アクセスを利用できる。
Alexa+は、パーソナライズされ、物事を実行する次世代AIアシスタント。既に数百万人のユーザーが早期アクセスを利用しており、現段階でAlexaとの会話量が2倍以上になり、スマートホームの操作や予約、家族のカレンダー管理など、より多くのタスクをAlexaに任せるようになっているという。
また、新モデルには、未来のAIエッジモデルを実行するために設計されたAIアクセラレータを備えたカスタム設計シリコンチップ「AZ3」または「AZ3 Pro」が搭載されている。Echo Dot MaxにはAZ3が、それ以外の新モデルにはAZ3 Proが搭載される。
これらのチップは、アンビエントAIのために設計されたカスタムセンサープラットフォーム「Omnisense」を提供する。Omnisenseは、Echo Showのカメラ、オーディオ、超音波、Wi-Fiレーダー、加速度計、Wi-Fi CSIなどのセンサーと信号を活用し、Alexaの行動を支援する。例えば、特定の人が部屋に入ったときの通知や、午後10時を過ぎてガレージのドアがロックされていない場合の事前警告など、よりパーソナライズされた体験を可能にする。
Echo Dot Maxは、第5世代Echo Dotと比較して約3倍の低音を特徴とし、空間に合わせて自動的に適応するサウンドを提供する。AZ3とOmnisenseで強化したセンシング機能に加え、リスニング体験も内部から再設計した。深い低音に最適化されたウーファーと、鮮明な高音のためのカスタムツイーターを備えた2ウェイスピーカーシステムを搭載。スピーカーを端末の筐体に直接統合することで空気空間を2倍にしてより豊かな低音を実現したとしている。
米国の顧客向けに10月29日に発売予定だ。販売価格は99.99ドル。
Echo Studioは、オリジナルのモデルよりも40%小型化された球形スピーカー。強力な高エクスカーションウーファーと3つのフルレンジドライバーを組み合わせることで、没入感のあるサウンドを作り出す。また、リアルなサラウンドサウンド体験のために、空間オーディオとDolby Atmosにも対応している。
球状のデザインと、音響透過性を保つために3Dで編まれたファブリックを採用し、AZ3 Proを搭載。互換性のあるFire TV Stickと組み合わせることで、最大5台のStudioまたはDot Maxデバイスを接続し、ホームシアターシステムを構築できる。
米国で10月29日に219.99ドルで発売の予定だ。
スマートディスプレイのEcho Show 8とEcho Show 11もAZ3 Proと、100万ピクセル超の高密度・高解像度ディスプレイを搭載。新設計の前面ステレオスピーカーとカスタムウーファーを搭載し、部屋を満たす空間オーディオを提供する。フローティングディスプレイの下に配置されたフルレンジドライバーは、音声をユーザーに直接向けて発するように設計されている。
どちらの端末にも1300万画素のカメラが搭載されており、Alexaはユーザーが端末に近づいたことを認識し、挨拶したり、必要な情報を表示したりする。また、Zigbee、Matter、Threadをサポートするスマートホームハブを内蔵している。
米国で11月12日に発売の予定。Echo Show 8は179.99ドル、Echo Show 11は219.99ドル。
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