米小売最大手のWalmartは10月14日(現地時間)、米OpenAIとの提携を発表した。OpenAIが9月末に発表した「Instant Checkout」を採用し、“間もなく”ChatGPT内で直接買い物ができるようにする。
Walmartはこの提携を、「AIファーストのショッピング体験」を顧客に提供することが目的だとしている。献立の計画、家庭用必需品の補充、新しい商品の発見などについてChatGPTとチャットするだけで目的の商品を購入でき、残りのプロセスはWalmartが担当する。
Instant Checkoutは、AIが受動的なものから、学習し、計画し、予測する能動的なものへと変化する「エージェンティックコマース」の実現を意味しているとWalmartは説明する。同社のダグ・マクミロン社長兼CEOは、長年続いた電子商取引のショッピング体験が検索バーと長い商品リストで構成されてきた状況は「変わろうとしている」と述べ、「ネイティブなAI体験」という、より楽しく便利な未来に向かって進んでいると強調した。
OpenAIのサム・アルトマンCEOはこの提携について「我々はWalmartと提携し、日常の買い物を少しでもシンプルにすることに興奮している。これは、AIが我々の共同作業の下で人々を日々助ける方法の1つにすぎない」とコメントした。
Walmartはこの提携以前からAIの活用に取り組んでおり、顧客対応の解決時間を最大40%削減するなど、すでにAIを活用した効率化とショッピング体験の改善を進めているという。また、従業員に対してAIリテラシーの促進やChatGPT Enterpriseの展開を通じて、AIツールとトレーニングを提供している。
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