アスクルは11月28日、10月19日に発生したランサムウェア被害を巡り、事業所向けECサイト「ASKUL」のWeb経由での受注を12月第1週にも再開すると発表した。一部の物流センターについては、12月中旬以降の稼働再開を予定している。
ASKULでは現在、一部の顧客向けにFAXを通じてのみ注文を受け付けており、出荷対象はコピーペーパーなどの箱単位商品(約230アイテム)や、医療機器・衛生材料などの単品(約500アイテム)に限定している。倉庫管理システム(WMS)を使用しない暫定的な体制で、Webでの受注は停止中だ。
一括購買サービス「ソロエルアリーナ」では、すでに全顧客向けにWeb受注を再開している。ただし、ただし、箱単位商品と単品を合わせた約730アイテムを除き、出荷の大半はサプライヤー拠点からの直送で行っている。
個人向けEC「LOHACO」(ロハコ)のサービス再開は、「ASKUL」本体の本格復旧後となる見通し。印刷サービス「パプリ」は一部顧客を対象にFAX注文での受付を再開済みだ。法人向けショッピングサイト「ビズらく」や「SOLOEL」(ソロエル)は通常通り稼働している。ただし「アスクル株式会社」名義で行っていた、SOROEL内での出品・出荷は引き続き停止している。
同社は今後もセキュリティ対策を強化し、出荷は安定稼働を確認しながら順次拡大していく方針だ。安定的な稼働が確認できるまでは、配達までに通常よりも多く日数を要するとしている。
ランサムウェア被害の詳細は「被害拡大を防ぐため非開示」としており、現在もシステムのログ解析や異常監視、障害範囲の調査を進めている。復旧状況については引き続き段階的に公表する方針だ。
アスクルはランサムウェア被害に遭って以降、受注や出荷を一時停止していたが、10月29日には医療機関・介護施設など一部の顧客に向け、FAX注文による対応を再開。コピーペーパーなど37アイテムの出荷を、箱単位で新木場と大阪の2拠点から始めた。11月10日には対象商品を約230アイテムに拡大し、仙台・横浜・名古屋・関西・福岡の5拠点を追加。12日にはソロエルアリーナWebサイトでの受注や、直送品の受注を順次再開している。
10月31日には、利用者やサプライヤーに関する情報の一部が外部に流出したことを確認したと発表。11月11日には漏えい件数の拡大を確認したと明らかにしている。
アスクル、12月上旬に「ASKUL」受注再開へ 「LOHACO」は“事業者向け復旧後”
アスクル、Web注文を一部再開 一括購買「ソロエルアリーナ」から
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無印良品、顧客情報流出の可能性 アスクルのランサム被害の余波続くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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