年末年始休暇で「会社を辞めたい」と思ったことがある正社員は、3人に1人――マイナビが12月18日に発表した、正社員に対する調査で、こんな結果が出た。企業の中途採用担当者に「退職者が出た長期休暇」を聞いた結果も、「年末年始休暇」が最多だった。
調査は12月1日〜4日にネットで実施。年末年始休暇がある20〜50代の正社員1万4289人と、中途採用業務を担う担当者833人から回答を得た。
年末年始休暇中に「辞めたい」と思ったことがある正社員は30.8%。辞めたいと思ったタイミングは「連休中」が18.5%、「連休明け」が12.3%で、休み中に退職を考える人の方が多かった。特に20代では連休中に辞めたいと思った人が24.9%と他年代より高い。
きっかけは給与や待遇への不満、業務量の多さ、人間関係の疲れなど多岐にわたっており、帰省や友人との会話で現状を見直す機会が増えることや、長期休暇明けの負担が「辞めたい」という気持ちを高める要因となっている可能性があると同社はみている。
企業の中途採用担当者に「退職者が出た長期休暇」を複数回答で聞くと、「年末年始休暇」が36.6%で最多。次いで「ゴールデンウィーク休暇」(35.2%)、「夏季休暇」(28.6%)だった。一方で、どの長期休暇後にも退職者は出たことがない企業も30.1%あった。
年末年始休暇を通じて「今の会社を辞めたい」と思った人に、会社からどのようなサポートがあれば気持ちが変わるかを聞いたところ、待遇面では「給与・ボーナスの増加」「福利厚生の充実」が目立ち、業務面では「業務負荷の均一化」「有休取得の容易化」「休暇明けは軽い業務から始める」といった意見があった。
年明けの出社時に同僚などが退職していた「あけおめ退職」の経験者は28.4%。20代では41.1%が経験しており、若い世代ほど身近な人の退職を目にする機会が多かった。
あけおめ退職を経験した時の感情は、寂しさや驚きに加え、退職に対する共感や「今よりも良い条件の職場を見つけている」といった羨望、業績悪化への不安、人員減による負担増への懸念などさまざまだった。
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