ITmedia NEWS > 科学・テクノロジー >

NHK技研など、「発電できる有機ELデバイス」開発 災害時に電源なしで映像表示へ

» 2026年01月22日 10時49分 公開
[ITmedia]

 NHK放送技術研究所は1月21日、千葉大学・京都大学と共同で、一つの素子で発光と太陽光発電を切り替えて使用できる「発電できる有機ELディスプレイデバイス」を開発したと発表した。発光・発電できるデバイスで、青色の発光を実現したのは世界初という。

 将来は、災害時など電源がない環境でも、ディスプレイ部で発電した電力を再利用し、映像を表示できるようになることを期待できるとしている。

画像 開発したデバイスの構成
画像 開発したデバイスの発光の様子(発光部3mm角)

 これまで、電気を与えて光を発する発光と、光を受けて電気を得る太陽光発電は逆過程のため、一つの素子で両立することは困難だった。

 今回、高い発光効率と強い光吸収特性を兼ね備えた「MR-TADF材料」を使い、素子内部のエネルギーを精密に制御することで、発光と太陽光発電を切り替えられるデバイスを実現した。赤、緑、青の発光も成功した。

 NHK技研が研究開発してきたフレキシブル有機ELディスプレイ技術を応用した他、MR-TADF材料は京大と、動作原理の解明は千葉大と共同で研究を進めた。

 今後は、発光と発電の高効率化・耐久性の向上を進め、消費電力の少ないディスプレイなどの実用化を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR